僕は
この話が
いつまでも心に残っています
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手を振ること
ある病院に、頑固一徹で、
ちょっと世をすねたおばあちゃんの患者がいました。
家族から疎(うと)まれていたせいでしょうか。
看護婦さんが、優しくしようとしても、
なかなか素直に聞いてくれません。
「どうせ、すぐにあの世にいってしまうのだから」と、
かわいげのないことばかり口にします。
困り果てた看護婦さんが、機嫌のよいときを見計らって、
毎朝、病院の窓から見える、通勤の工員さんたちに、
手を振ってごらんなさいと言いました。
どういう風の吹き回しか、おばあちゃんは、
朝、ベットの上に身を起こし、
言われる通りにしてみました。
中には知らぬ顔をして通り過ぎる工員さんもいましたが、
何人かは手を振って返してきました。
その反応がうれしかったのか、おばあちゃんは、毎朝、
病院の近くに出勤する工員さんたちに
あいさつするのが日課になりました。
工員さんたちの中にも、病院の前に差しかかるとき、
決まって窓を見上げるひとが多くなりました。
「ばあちゃん、おはよう」、
言葉はお互いに聞き取れなくても、
心は十分に通い合いました。
まるで嘘のように、
おばあちゃんの表情には笑顔が戻ってくるようになりました。
看護婦さんたちとも打ち解け、態度からケンがなくなりました。
しかし、病気はだんだん重くなります。
それでも、おばあちゃんは朝を迎えると、手を振ろうとします。
まるで生きてる証でもあるかのように、日課を続けようとしました。
おばあちゃんは、亡くなりました。
今度は、工員さんたちが淋しい思いをする立場になりました。
訃報(ふほう)を聞き、
その鉄工所に勤める工員さんたちは、病院の近くに集まり、
おばあちゃんが毎朝手を振ってくれて窓辺に向かい、
深々と黙祷(もくとう)を捧げたそうです。
『自分が好きですか』林覚乗・西日本新聞社より抜粋転載
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「何のために 生きるのか」
を考えさせる話だと思います
さぁ 今日も頑張りましょう
★★★★★★★★★★★★★★
今日も 最後まで
読んでいただいて感謝します
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